靴修理、カバン修理は、リペアスタイル。名古屋市内は、名古屋駅地下店、名古屋本山店、愛知県岡崎店で靴修理、カバン修理をしています。REPAIR STYLE

エイ革!鮫皮!

今更ですが、皆様、初詣には行かれましたか?

地元の神社に行くもよし、ご利益を期待してちょっと遠出するもよし。

近くで開催されるイベントや出店に遊びに行きがてら、という

行き方もありますよね。

 

伊勢神宮も日帰りでいけない距離ではないですし

新幹線などを駆使すれば、神社仏閣の多い京都までもあっという間。

交通の便が良いのは名古屋の魅力ですね。

 

そんな名古屋人が一番、初詣に集うのは熱田神宮、ではないでしょうか。

かくいう私もそのひとり。

今年は三が日過ぎてからお参りしに行ったのですが、

大安ということもあってかどこもかしこも人、人、人!

厳かな雰囲気も良いですが、賑々しい初詣に来ると

年が明けたなあ、と晴れやかな気持ちになります。

 

さて、熱田神宮、宝物館に立ち寄られたことはありますか?

今年は

『新春特別展 日本の聖地 〜伝世の神社宝物〜』

という催しでした。こちらも大賑わい。

常設されていない宝物や国宝を拝見することができて

かなり見応えがありました。

 

宝とされているものなので当然といえばそうなのですが、

紙や繊維で作られていないものはまるで新品同様。

それでいて長年大切にされてきた凄みもあるのですから

感服の至りです。

 

ここでタイトルの話題に。

新品同様の宝物の中に刀の拵(刀本体ではなく外身)もありました。

きらびやかな装飾のものが多く、目を引きます。

その中でもとりわけ目を引いたのが鞘全面に

特徴的な水玉模様があるもの、そして柄のゴツゴツした素材。

 

てっきり螺鈿細工のように貝殻を由来としたものや

鉱物を使ったものだと思ったのですが、調べて見たところ

どちらもなんと革!

鮫皮というようですが実際のところは

シャークスキンではなくエイ革なのだそうです。

 

よく磨かれているヴィンテージ靴なんかも宝石に例えられますが

それとはまた違う方向性での宝石感がありました。

人間の歯と同じような成分のようなのでそれも納得です。

 

お財布や靴の一部分にエイ革が使われているのを見て

強くていい素材だなあと常々思っていましたが

まさか宝物館で、しかも刀の拵でお目にかかるとは思いませんでした。

早くも今年一番の驚きです。

 

刀と革、一見するとなんの関係もなさそうですが

知らないだけで色々な役割を果たしているんですね。

 

日本の美術品や武具と革の関係は大変深いようなので

調べてみるのも面白いかもしれません。

 

武具に使ってもよし、美術装飾品に使ってもよしな

万能素材、革。

お手持ちの皮革製品も大切にケアし続けたらいずれ

国宝級の美術品や歴史資料として

扱われることもあるかもしれませんね!