靴修理、カバン修理は、リペアスタイル。名古屋市内は、名古屋駅地下店、名古屋本山店、愛知県岡崎店で靴修理、カバン修理をしています。REPAIR STYLE

素材編 ③エナメルレザー(パテントレザー)

いつでもピカピカ、ツヤツヤの靴というのは魅力的ですよね。

でもなんだかんだレザーと名のつく靴は磨かないとツヤは保てなくて

ちょっと億劫だなあ〜とお悩みの方も多いと存じます。

またあまり素材に加工が入っていない革は雨などによるシミがおきやすく

管理が難しい!苦手!と敬遠してしまう、という声も良く耳にします。

 

エナメルレザーはそのようなお悩みを解決すべく生まれた革です!

パテントレザーと呼ばれることも。

 

革を鞣したのち、表面にウレタン加工を施してあの独特な光沢ができます。

このウレタン加工により耐久性が生まれ、瞬間的な水や汚れに強い革になるのです。

 

経年変化は楽しめませんが、比較的退色しづらく、ツヤも持続するので

いつまでも買った時の見た目のままを楽しんでいただけます。

色付きの靴クリームで磨く必要がないため、結婚式やパーティーでは

他の方のお召し物を汚すことがない、と重宝されるようですね。

(本来、正しい磨き入れがされていれば服につくことはほとんどありませんが…)

厳かな場所よりも華やかな場所が似合う素敵な革です。

 

そんなガラスレザーですが、日本で管理するには2点注意が必要です。

まず  ❶多湿高温なところに置かないこと

そして ❷他の靴とくっつけて置かないこと

この2点を必ず守ってご保管ください!

 

というのも、ウレタン加工というものは水滴がつく程度では問題ないのですが

長期的に見ると日本の多湿高温な夏の気候にはとても弱く、

そのような状態が顕著な場所での保管はベタつきやくすみの原因になります。

また、ウレタン加工が色を吸着しやすいため、他の色の靴やカバンとくっつけたまま

長い間保管してしまうと色移りしてしまうことがあります。

白やベージュの薄い色のエナメルは特に気をつけてくださいね。

表面についた汚れも吸着してしまうことがあるので、汚れがついたな、と思ったら

早めにエナメル専用クリーナーなどで拭き取りましょう!

エナメル革もまた、ガラス革と同じで表面に加工が強くしてあるものなので

屈曲による割れには弱い傾向にあります。

表面加工の状態をより美しく保つためにもクリーナーや専用ローションが一本あると便利です。

 

エナメル革こそ、基本は手入れいらずの優れものですがたまにのケアは

忘れずに行ってくださいね!

 

④へ続く→