とても個人的なことですが、小学生くらいの頃、
卵と玉子は同じ「たまご」という読みなのに何が違うのか疑問に思っておりました。
正解は調理されていないものを卵、されているものを玉子と書くようですね。
もちろん卵焼きと書いても間違いではないと思いますが。
日本語の面白いところで、同じ読み、似たようなものなのに漢字は違うことが多々あります。
《皮》と《革》もそうです。
しゃけの皮、鳥の皮と書くと香ばしくて美味しそうに感じるのに
牛の革、ワニの革と書くと途端に食べられなさそうな気がします。
同じ「かわ」なのに何が違うのでしょうか。
正解はそのままで腐るか・腐らないかの違いです。
動物からはがした生の皮のままでは腐ってしまうところを、昔の人々は
あらゆる手を尽くし、腐らず、生活のあらゆるシーンで使える革を作り出しました。
この、《皮》腐らない《革》変える工程を革の鞣しといいます。
皮から革になるまでの工程はこれでもかというほど手がかかっているのですが
そん革が5000年以上前から作られているというから驚きです。
加工方法の違いはあれで、機械もない時代でしょうから、
最初に革を作り出した人は本当にすごいですよね。
そんな人類の叡智と努力の結晶とも言える革ですが、
腐らなく加工されたものなのでその気になれば何十年と使っていただけます。
火や熱に比較的強く、しなやかで丈夫、その上正しいケアが行われていれば劣化しない。
こんなに素敵な素材は他にありません。
せっかく皮革製品をお持ちなら。是非長持ちさせてくださいね。